ゴルフの飛距離計算とは ― ヘッドスピード・ボールスピード・ミート率の関係
ゴルフの飛距離を計算する手順は、大きく2ステップに分かれます。まず「ボールスピード(ボール初速)=ヘッドスピード×ミート率」でボールの初速を求め、次にその初速に打ち出し角・スピン量・風・空気抵抗を加えて弾道を解きます。このページのゴルフ飛距離計算ツールは、この2ステップをそのまま物理シミュレーションで再現し、キャリー距離とトータル距離を分けて表示します。以下では計算式・早見表・換算表・最適値の目安まで、飛距離計算に必要な情報をまとめています。
ゴルフ飛距離計算ツールの使い方(3ステップ)
- ヘッドスピードとミート率を入力します。スライダーを動かすと「ボール初速(HS × ミート率)」が自動で計算され、その場で確認できます。計測器の数値が分からない場合は、後述のヘッドスピード別早見表から近いレベルを選んでください。
- 打ち出し角・スピンレート・風向風速・地面の硬さを設定します。分からない場合はまず初期値(打ち出し角15°、スピン2,500rpm、無風、地面は普通)のままで構いません。
- 「計算する」を押すと、2D弾道グラフと「最大到達点/キャリー距離/トータル距離」が表示されます。条件を変えて再計算すると「前回」と「現在」が並んで表示されるので、1つの条件だけを変えて飛距離差を比較できます。
たとえばスピン量だけを2,500rpmから3,500rpmに変えて計算すれば、「スピンが1,000rpm増えるとキャリーが何ヤード落ちるか」を数値で確認できます。これがヘッドスピードを上げずに飛距離を伸ばすヒントになります。
ボールスピードとヘッドスピードの計算式・早見表
ボールスピードの計算式
ボールスピード(ボール初速)は、ヘッドスピードとミート率の掛け算で計算します。弾道計測器で表示される数値も、この関係で結ばれています。
ボールスピード(m/s)= ヘッドスピード(m/s)× ミート率
例:ヘッドスピード 40 m/s × ミート率 1.45 = ボールスピード 58.0 m/s(約130 mph)
ヘッドスピード・ミート率の逆算方法
ボールスピードが分かっていれば、同じ式を変形してヘッドスピードやミート率を逆算できます。ボールスピードしか表示されない簡易計測器を使っている場合に便利です。
ヘッドスピード = ボールスピード ÷ ミート率
ミート率 = ボールスピード ÷ ヘッドスピード
例:ボールスピード 65.3 m/s ÷ ミート率 1.45 = ヘッドスピード 45.0 m/s
例:ボールスピード 58.0 m/s ÷ ヘッドスピード 41.0 m/s = ミート率 1.41
ヘッドスピード×ミート率 → ボールスピード早見表(m/s)
縦がヘッドスピード、横がミート率です。交差するマスが計算されるボールスピードになります。同じヘッドスピードでもミート率が0.1違うだけで初速が約3〜5m/s変わることが分かります。
| ヘッドスピード\ミート率 | 1.30 | 1.35 | 1.40 | 1.45 | 1.50 | 1.56 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 30 m/s | 39.0 | 40.5 | 42.0 | 43.5 | 45.0 | 46.8 |
| 33 m/s | 42.9 | 44.6 | 46.2 | 47.9 | 49.5 | 51.5 |
| 35 m/s | 45.5 | 47.3 | 49.0 | 50.8 | 52.5 | 54.6 |
| 38 m/s | 49.4 | 51.3 | 53.2 | 55.1 | 57.0 | 59.3 |
| 40 m/s | 52.0 | 54.0 | 56.0 | 58.0 | 60.0 | 62.4 |
| 42 m/s | 54.6 | 56.7 | 58.8 | 60.9 | 63.0 | 65.5 |
| 45 m/s | 58.5 | 60.8 | 63.0 | 65.3 | 67.5 | 70.2 |
| 48 m/s | 62.4 | 64.8 | 67.2 | 69.6 | 72.0 | 74.9 |
| 50 m/s | 65.0 | 67.5 | 70.0 | 72.5 | 75.0 | 78.0 |
ボールスピードの m/s ⇄ mph 換算表
トラックマンやGCQuadなど海外製の弾道計測器はmph(マイル毎時)表示が主流で、国産の簡易計測器はm/s表示が主流です。数値を比較するときは以下の換算式を使います。
1 m/s = 2.237 mph / 1 mph = 0.447 m/s
| m/s | 40 | 45 | 50 | 55 | 60 | 65 | 70 | 75 | 80 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| mph | 89.5 | 100.7 | 111.8 | 123.0 | 134.2 | 145.4 | 156.6 | 167.8 | 179.0 |
ヘッドスピードも同じ換算です。ヘッドスピード40m/sは約89.5mph、45m/sは約100.7mphに相当します。海外の「ヘッドスピード100mphでキャリー250yd」といった記事は、日本の45m/s前後の話だと読み替えられます。
ミート率(スマッシュファクター)の目安
ミート率はボールスピードをヘッドスピードで割った値で、芯で捉えた度合いを示す効率の指標です。ドライバーは反発係数の上限(COR 0.83)から、物理的におよそ1.50〜1.56が限界とされます。
| レベル・クラブ | ミート率の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| ドライバー/ツアープロ | 1.48 〜 1.50 | ほぼ理論値に近い水準 |
| ドライバー/上級者 | 1.44 〜 1.48 | 安定して芯を捉えている |
| ドライバー/アマチュア平均 | 1.38 〜 1.43 | まずここを1.45に近づけたい |
| ドライバー/初心者 | 1.25 〜 1.35 | 打点のばらつきが大きい |
| フェアウェイウッド | 1.42 〜 1.48 | ドライバーよりやや低い |
| ミドルアイアン(6〜7番) | 1.30 〜 1.38 | ロフトが立つほど高くなる |
| ウェッジ | 1.10 〜 1.25 | スピン重視のため低い |
ヘッドスピードから飛距離を計算する方法と早見表
もっとも簡単な飛距離計算式
ゴルフの飛距離を暗算レベルで計算する定番の式が「ヘッドスピード(m/s)× 5.5 = ドライバーのトータル飛距離(yd)」です。
トータル飛距離(yd)≒ ヘッドスピード(m/s)× 5.5
例:40 m/s × 5.5 = 約220 yd / 45 m/s × 5.5 = 約248 yd
この係数5.5は「ミート率1.45・打ち出し角15°前後・スピン2,500rpm・無風」というごく平均的な条件を前提にした数字です。実際にはミート率が0.05違えば約10yd、スピン量が1,000rpm違えば10yd以上変わるため、条件を指定して計算できる上のシミュレーターのほうが精度は高くなります。
ヘッドスピード別 飛距離早見表(本ツールの計算結果)
下表は、このページの計算エンジンでミート率1.45/打ち出し角15°/スピン2,500rpm/無風/地面の硬さ「普通」として計算した結果です。ボールスピードはm/sとmphの両方を併記しています。
| ヘッドスピード | ボールスピード | キャリー | ラン | トータル | 最高到達点 | 滞空時間 | 該当レベル |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 30 m/s | 43.5 m/s(97 mph) | 130 yd | 12 yd | 142 yd | 12 m | 4.1 秒 | 女性初心者・シニア |
| 33 m/s | 47.9 m/s(107 mph) | 154 yd | 12 yd | 167 yd | 15 m | 4.6 秒 | 女性平均 |
| 36 m/s | 52.2 m/s(117 mph) | 178 yd | 12 yd | 191 yd | 18 m | 5.2 秒 | 女性上級・男性初心者 |
| 38 m/s | 55.1 m/s(123 mph) | 194 yd | 12 yd | 206 yd | 21 m | 5.5 秒 | 男性初〜中級者 |
| 40 m/s | 58.0 m/s(130 mph) | 209 yd | 12 yd | 220 yd | 23 m | 5.9 秒 | 男性アマチュア平均 |
| 42 m/s | 60.9 m/s(136 mph) | 223 yd | 12 yd | 234 yd | 26 m | 6.2 秒 | 男性中級者 |
| 44 m/s | 63.8 m/s(143 mph) | 236 yd | 11 yd | 247 yd | 28 m | 6.5 秒 | 男性上級者 |
| 45 m/s | 65.3 m/s(146 mph) | 242 yd | 11 yd | 253 yd | 29 m | 6.6 秒 | 男性上級者 |
| 48 m/s | 69.6 m/s(156 mph) | 258 yd | 11 yd | 269 yd | 33 m | 7.0 秒 | 競技志向・トップアマ |
| 50 m/s | 72.5 m/s(162 mph) | 268 yd | 10 yd | 279 yd | 35 m | 7.2 秒 | ツアープロ級 |
| 52 m/s | 75.4 m/s(169 mph) | 278 yd | 10 yd | 288 yd | 38 m | 7.5 秒 | ツアープロ上位 |
※ ランは「地面の硬さ=普通」を前提とした値です。冬の硬いフェアウェイでは同じキャリーでもランが3倍近くになることがあります(キャリーとトータルの違いを参照)。
ミート率が飛距離に与える影響
ヘッドスピードを上げるのは簡単ではありませんが、ミート率の改善はもっとも即効性のある飛距離アップです。下表はヘッドスピード40m/sのまま、ミート率だけを変えて計算した結果です。
| ミート率 | ボールスピード | キャリー | トータル | 1.30との差 |
|---|---|---|---|---|
| 1.30 | 52.0 m/s | 177 yd | 190 yd | — |
| 1.35 | 54.0 m/s | 188 yd | 200 yd | +11 yd |
| 1.40 | 56.0 m/s | 199 yd | 211 yd | +21 yd |
| 1.45 | 58.0 m/s | 209 yd | 220 yd | +31 yd |
| 1.50 | 60.0 m/s | 218 yd | 230 yd | +40 yd |
| 1.56 | 62.4 m/s | 229 yd | 241 yd | +51 yd |
ミート率が1.30から1.45に上がるだけで、ヘッドスピードは1m/sも上がっていないのにトータルで約30yd伸びます。これはヘッドスピードを約5.5m/s上げたのと同じ効果です。飛距離に悩んでいる場合、まず打点の安定=ミート率の改善から取り組むほうが近道といえます。
最適な打ち出し角とスピン量
ヘッドスピード別・最適弾道の目安
同じボールスピードでも、打ち出し角とスピン量の組み合わせ(=弾道)によって飛距離は大きく変わります。一般にヘッドスピードが速いほど「低め・少スピン」、遅いほど「高め・やや多めのスピン」が最適とされます。
| ヘッドスピード | 最適な打ち出し角 | 最適なスピン量 | 狙う弾道 |
|---|---|---|---|
| 〜36 m/s | 15 〜 17° | 2,800 〜 3,400 rpm | 高く上げて滞空時間で稼ぐ |
| 37 〜 40 m/s | 14 〜 16° | 2,600 〜 3,000 rpm | キャリー重視の中高弾道 |
| 41 〜 44 m/s | 13 〜 15° | 2,400 〜 2,800 rpm | 中弾道でキャリーとランの両立 |
| 45 〜 48 m/s | 12 〜 14° | 2,200 〜 2,600 rpm | 吹き上がりを抑えた強い中弾道 |
| 49 m/s 〜 | 11 〜 13° | 1,900 〜 2,300 rpm | 低スピンの強弾道 |
スピン量を変えると飛距離はどう変わるか
下表はヘッドスピード43m/s・打ち出し角15°でスピン量だけを変えた計算結果です。スピンが多すぎるとボールが吹き上がって空気抵抗が増え、少なすぎると揚力不足でドロップします。
| スピン量 | キャリー | トータル | 最高到達点 | 傾向 |
|---|---|---|---|---|
| 1,500 rpm | 205 yd | 227 yd | 18 m | ドロップ弾道。ランは出るがキャリー不足 |
| 2,000 rpm | 220 yd | 236 yd | 22 m | 低スピンの強弾道 |
| 2,500 rpm | 229 yd | 241 yd | 27 m | トータルがほぼ最大になる領域 |
| 3,000 rpm | 232 yd | 239 yd | 32 m | キャリーは最大だがランが減る |
| 3,500 rpm | 229 yd | 234 yd | 37 m | 吹き上がりが始まる |
| 4,000 rpm | 222 yd | 226 yd | 42 m | 明確なスピン過多。高さだけ出て飛ばない |
スピン量が2,500rpmから4,000rpmに増えると、ヘッドスピードは同じままでもトータルで約15yd損していることが分かります。「高さは出ているのに飛ばない」という場合は、まずスピン過多を疑ってください。
打ち出し角を変えると飛距離はどう変わるか
| 打ち出し角 | キャリー | トータル | 最高到達点 |
|---|---|---|---|
| 8° | 203 yd | 222 yd | 12 m |
| 10° | 214 yd | 230 yd | 16 m |
| 12° | 222 yd | 236 yd | 20 m |
| 14° | 227 yd | 240 yd | 25 m |
| 16° | 231 yd | 241 yd | 29 m |
| 18° | 232 yd | 241 yd | 34 m |
| 20° | 232 yd | 239 yd | 38 m |
| 25° | 226 yd | 231 yd | 49 m |
打ち出し角は8°から16°付近まで上げるほど飛距離が伸び、そこから先はほぼ頭打ちになります。実際のスイングでは打ち出し角を上げるとスピン量も一緒に増えやすいため、上のシミュレーターでは打ち出し角とスピン量をセットで動かして確認するのがおすすめです。
風(アゲインスト・フォロー)の計算
アゲインスト(向かい風)は飛距離を大きく削り、フォロー(追い風)は伸ばします。ただしその効き方は左右対称ではありません。下表はヘッドスピード43m/sの標準弾道で、風速だけを変えて計算した結果です。
| 風向・風速 | キャリー | 無風との差 | トータル | 無風との差 |
|---|---|---|---|---|
| アゲインスト 7 m/s | 203 yd | −26 yd | 208 yd | −33 yd |
| アゲインスト 5 m/s | 212 yd | −18 yd | 218 yd | −23 yd |
| アゲインスト 3 m/s | 219 yd | −10 yd | 227 yd | −13 yd |
| アゲインスト 1 m/s | 226 yd | −3 yd | 236 yd | −4 yd |
| 無風 | 229 yd | — | 241 yd | — |
| フォロー 1 m/s | 232 yd | +3 yd | 245 yd | +4 yd |
| フォロー 3 m/s | 237 yd | +8 yd | 252 yd | +12 yd |
| フォロー 5 m/s | 242 yd | +12 yd | 259 yd | +18 yd |
| フォロー 7 m/s | 245 yd | +16 yd | 265 yd | +25 yd |
アゲインスト1m/sあたりのキャリー損失は約3ydですが、風が強くなるほど1m/sあたりの損失は大きくなります(アゲインスト7m/sでは1m/sあたり約3.7yd)。また、アゲインストではボールが浮き上がってスピンの影響が強く出るため、番手を上げるよりも低スピンの低い弾道で打つほうが有効です。
※ 風速の目安:1〜2m/s=旗がわずかに揺れる/3〜5m/s=旗がはためく/6〜7m/s=木の枝が揺れ、体感でも明らかに強い風。
キャリーとトータル(ラン)の違い・地面の硬さ
キャリー距離はボールが空中を飛んで最初に着地するまでの距離、トータル距離はそこからのバウンドとランを足した最終的な距離です。池やバンカーを越えられるかを判断するときはキャリー、コースの残り距離を計算するときはトータルを見ます。
ランは地面の状態で大きく変わります。下表はキャリー229ydの同じ弾道で、地面の硬さだけを変えた計算結果です。
| 地面の状態 | キャリー | ラン | トータル |
|---|---|---|---|
| 柔らかい(雨後・夏の洋芝) | 229 yd | 5 yd | 234 yd |
| やや柔らかい | 229 yd | 7 yd | 236 yd |
| 普通 | 229 yd | 11 yd | 241 yd |
| やや硬い | 229 yd | 18 yd | 247 yd |
| 硬い(冬・乾燥した地面) | 229 yd | 31 yd | 260 yd |
キャリーが同じでも、地面の硬さだけでトータルは26yd変わります。「冬のほうが飛ぶ気がする」という感覚は、気温で落ちるキャリーをランの増加が上回るケースがあるためです。着地角度が浅い(=低スピンで低い弾道)ほどランは伸びます。
気温・標高・高低差による飛距離の補正
このシミュレーターは気温20℃・標高0m・空気密度1.2kg/m³の標準条件で計算しています。実際のラウンドでは以下のように補正して考えてください。
| 条件 | 飛距離への影響(目安) | 200ydの場合 |
|---|---|---|
| 気温が10℃下がる | キャリー 約2% 減 | 約4 yd 減 |
| 気温が10℃上がる | キャリー 約2% 増 | 約4 yd 増 |
| 標高が300m上がる | キャリー 約1.5〜2% 増 | 約3〜4 yd 増 |
| 標高が1,000m上がる | キャリー 約5〜6% 増 | 約10〜12 yd 増 |
| 打ち下ろし 10m | 約10〜15 yd 増 | — |
| 打ち上げ 10m | 約10〜15 yd 減 | — |
冬に飛ばないと感じるのは、気温による空気密度の増加に加えて、厚着による可動域の減少とヘッドスピードの低下が重なるためです。逆に高原コースや夏場は空気が薄く、同じスイングでもキャリーが伸びます。高低差を含めた3D弾道で確認したい場合は、Pro版(3D弾道シミュレーター)をご利用ください。
クラブ別の飛距離目安とアイアンの計算
ヘッドスピード40m/s前後(男性アマチュア平均)の場合の、クラブ別トータル飛距離の目安です。番手間の距離差は10〜15ydが基本になります。
| クラブ | 飛距離の目安 | クラブ | 飛距離の目安 |
|---|---|---|---|
| ドライバー(1W) | 210 〜 230 yd | 7番アイアン | 135 〜 150 yd |
| 3番ウッド(3W) | 190 〜 205 yd | 8番アイアン | 125 〜 140 yd |
| 5番ウッド(5W) | 175 〜 190 yd | 9番アイアン | 115 〜 130 yd |
| ユーティリティ(4U) | 170 〜 185 yd | PW | 100 〜 115 yd |
| 5番アイアン | 155 〜 170 yd | AW(52°) | 85 〜 100 yd |
| 6番アイアン | 145 〜 160 yd | SW(56°) | 70 〜 85 yd |
アイアンの飛距離を条件を指定して計算したい場合は、ミドルアイアン飛距離計算ツールをご利用ください。ヘッドスピード15〜45m/s、スピンレート3,000〜10,000rpmに対応し、アイアン特有の高スピン・高打ち出しの弾道をシミュレーションできます。グリーン上のパッティングラインを検証したい場合はパターライン3Dシミュレーターもあります。
ヤード⇄メートル換算表
日本のコースはヤード表示、弾道計測器やGPS距離計はメートル表示のことがあります。1ヤード=0.9144メートル、1メートル=1.0936ヤードです。
| ヤード | 100 | 150 | 180 | 200 | 220 | 250 | 280 | 300 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| メートル | 91.4 | 137.2 | 164.6 | 182.9 | 201.2 | 228.6 | 256.0 | 274.3 |
| メートル | 100 | 130 | 150 | 180 | 200 | 230 | 250 | 270 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ヤード | 109.4 | 142.2 | 164.0 | 196.9 | 218.7 | 251.5 | 273.4 | 295.3 |
飛距離を伸ばす4つのポイント
1. ミート率を上げる(もっとも即効性が高い)
前述のとおり、ヘッドスピードが同じでもミート率が1.35から1.45に上がればトータルで約20yd伸びます。ヘッドスピードを5m/s上げるより、打点を安定させるほうが現実的です。フェースに貼るショットマーカーで打点位置を確認するところから始めてください。
2. スピン量を適正化する
アマチュアのドライバーショットはスピン過多になりがちです。スピン量が3,500〜4,000rpmある場合、2,500rpm前後まで下げるだけで10〜15yd伸びる計算になります。ロフト・重心設計・ティーの高さ・アッパー軌道で調整できます。
3. 打ち出し角を確保する
打ち出し角が10°しかない場合、16°まで上げるとキャリーで約17yd増えます(HS43 m/sの計算値)。ティーを高くし、ボール位置を左足寄りにしてアッパーブローで捉えるのが基本です。
4. ヘッドスピードを上げる
ヘッドスピードが1m/s上がると、トータル飛距離はおよそ5.5yd伸びます。素振り用の重量スティックやスピードトレーニングが有効ですが、ミート率を落としてしまうと逆効果になるため、上の3つを整えてから取り組むのが効率的です。
いずれの効果も、上のシミュレーターで1つの数値だけを変えて「前回」と「現在」を比較すれば、自分の条件で何ヤード変わるかを具体的に確認できます。
よくある質問(FAQ)
ゴルフの飛距離はどうやって計算する?
まず「ボールスピード=ヘッドスピード×ミート率」で初速を求め、次にその初速に打ち出し角・スピン量・空気抵抗・風を加えて弾道を計算します。簡易的には「ヘッドスピード(m/s)×5.5=トータル飛距離(yd)」が目安です。本ツールは空気抵抗とマグヌス揚力を計算する物理シミュレーションで、キャリーとトータルを分けて算出します。
ボールスピードとヘッドスピードの計算方法は?
ボールスピード=ヘッドスピード×ミート率です。ヘッドスピード40m/s・ミート率1.45ならボールスピードは58.0m/s(約130mph)。逆算する場合は「ヘッドスピード=ボールスピード÷ミート率」「ミート率=ボールスピード÷ヘッドスピード」で計算できます。
ヘッドスピード40m/sの飛距離目安は?
ミート率1.45でボールスピード58.0m/s、打ち出し角15°・スピン2,500rpm・無風ならキャリー約209yd、ラン約12yd、トータル約220ydです。打ち出し角とスピン量を最適化すれば、同じヘッドスピードでもさらに数ヤード伸ばせます。
ボールスピードのm/sとmphの換算は?
1m/s=約2.237mph、1mph=約0.447m/sです。58m/s=約130mph、65m/s=約146mph、72.5m/s=約162mphとなります。
ミート率1.45は良い数値ですか?
ドライバーでは平均〜やや上級の水準です。アマチュア男性の平均は1.40前後、上級者で1.45〜1.50、ツアープロで1.48〜1.50程度。ルール上の反発係数から、物理的な上限は約1.50〜1.56とされています。
ドライバーの理想的なスピン量は?
2,000〜2,800rpmが目安です。ヘッドスピードが速いほど少なめ(1,900〜2,400rpm)、遅いほど多め(2,600〜3,200rpm)が有利になります。ヘッドスピード43m/sで2,500rpmから4,000rpmに増やすと、トータルで約15yd落ちる計算です。
アゲインスト1m/sで飛距離はどれくらい落ちますか?
ヘッドスピード43m/sの標準弾道で、アゲインスト1m/sあたりキャリー約3yd、トータル約4ydです。風が強くなるほど1m/sあたりの損失は大きくなり、アゲインスト7m/sではキャリーが約26yd落ちます。
アイアンの飛距離も計算できますか?
はい。ミドルアイアン飛距離計算ツールをご用意しています。ヘッドスピード15〜45m/s、スピンレート3,000〜10,000rpmに対応しています。
計算結果と実際の飛距離が違うのはなぜ?
本ツールは気温20℃・標高0m・無風という基準条件での計算だからです。実際は気温・標高・湿度・ボールの種類・打点のズレ・サイドスピン・ライ・フェアウェイの硬さで飛距離が変わります。数値そのものより、条件を変えたときの差(何ydの増減か)を読み取る使い方をおすすめします。
スマホでも使えますか? 会員登録は必要ですか?
ブラウザだけで動作するため、スマートフォン・タブレット・PCのいずれでもそのまま使えます。会員登録・アプリのインストールは不要で、すべて無料です。
計算ロジックと前提条件
本シミュレーターは、空気抵抗(ドラッグ)とマグヌス効果(スピンによる揚力)を考慮した2D弾道計算エンジンを使用しています。具体的には、ボールの直径42.67mm・質量45.93gを前提に、空気密度1.2kg/m³の環境でレイノルズ数に基づく抗力係数(Cd)と、スピンファクターに基づく揚力係数(Cl)を毎ステップ計算し、時間刻み0.01秒で数値積分しています。飛行中のスピン減衰も指数関数でモデル化しています。
着地後は、着地角度による減速・反発係数によるバウンド(最大3回)・転がり摩擦によるランを順に計算し、トータル飛距離を求めています。地面の硬さスライダーは、この反発係数と摩擦係数を同時に変化させています。
主な前提条件
- ボール:直径 42.67 mm/質量 45.93 g(ルール適合球)
- 空気密度:1.2 kg/m³(気温約20℃・標高0m相当)
- 対応範囲:ヘッドスピード 30〜60 m/s、ミート率 1.30〜1.56、打ち出し角 8〜25°、スピン 1,500〜4,000 rpm、風速 −7〜+7 m/s
- サイドスピン(フック・スライス)は考慮しない2D計算です
最終更新日:2026年8月7日/本ページの早見表の数値は、すべて上のシミュレーターと同一の計算エンジンで算出しています。